飯館村のハチ公と「までいライフ」
まもなく東日本大震災から12年が経とうとしています。
10年前の2013年、私たちは被災された東北の方々をなんとか支援したいという思いから、
渋谷の象徴であるハチ公のオブジェを福島県相馬郡の飯舘村に贈らせていただきました。
全村避難となってしまった飯舘村に、またいつか村民の方々に戻ってきてほしい、ずっと
見守っていてほしいとの願いを込めました。
当初は福祉施設の「いいたてホーム」で皆様から愛されていたハチ公は、昨年、道の駅
「までい館」に移設され、今ではより多くの方々に親しまれようになっています。
また、公園通りにはたくさんの花壇やプランターが設置されています。そこには常に季節の
花々が咲き、歩行者を癒してくれています。
その一角に、福島産の花が植えられている花壇があります。
私たちがとりわけ大切にしているその花壇の石碑には、「までいライフ」の文字が刻まれて
います。「までい」とは東北地方で昔から使われている言葉で、「丁寧に」「心を込めて」
などの意味があります。
私たち渋谷公園通り振興組合は、被災された方々、そして飯館村の方々ことを
今も変わらずに想い続けています。